面接で上位2割になれる、「志望動機」の正解

2020年5月27日

志望動機とは、あなたが会社に入りたい理由ではない

志望動機では、成果を上げられる理由を述べよ

志望動機とは、
「あなたがこの会社(業界)で成果を上げられる理由」
だけです。

え?どうゆうこと??
と、ピンとこない人もいるかもしれません。


転職活動中の人たちの8割は
中途面接で聞かれる志望動機は
あなたが会社を志望する動機だと思っていますが、


実際に会社が求めている答えは、
「会社があなたを社員として志望する動機」
です。


つまり、
志望動機という上品な聞き方をしていながら、
「で、結局あなたを雇うと私は得するか?」
を確かめているんです。



だからこそ、答えるべきは
「あなたがこの会社(業界)で成果を上げられる理由」
です。



なぜこんなことを聞いてくるのかについては
「中途採用面接の質問はたった3つだけ」
で詳しく説明していますので、
ぜひ読んでみてください。



私がキャリアエージェントとして
多数の求職者に関わり
支店長として多くの採用面接を行ってきた経験から、
この回答にたどり着いている人は2割ほどです。
肌感ですが。



つまり、これを理解できているだけで
採用面接で上位2割に食い込むことができます。


あれ、
上位2割なら、面接通過はほぼ確実じゃないですか?

キャリアビジョンも志望動機のうち

志望動機の聞き方は
様々なので惑わされないようにしましょう。


例えば
直球の
「なぜうちの会社を志望されたんですか?」

以外にも、
「うちの会社でやりたいことはなんですか?」
「10年後のキャリアビジョンを教えて下さい」
「転職先を選ぶ基準は何ですか?」
「同業他社ではなくどうしてうちなのですか?」
これらも志望動機のカテゴリーに入ります。



基本的には、
この会社入った後のことを聞いていることは
すべて志望動機にカテゴライズして考えましょう。



そして、それらすべてが、
あなたがこの会社(業界)で成果を上げられる理由
を聞いています。




言葉そのままに
・私が入社したい理由
・私がやりたいこと
・転職先にもとめること
・同業他社よりも御社が優っていること

を答えると、その他8割になってしまいます。



志望動機を聞かれたら
あなたがこの会社(業界)で成果を上げられる理由を
答えて上位2割になって、面接を突破しましょう!

志望動機を見つけるには「共通点」を見つけること

志望動機を聞かれたら、
成果を上げられる理由を答えるべきと説明しました。
では、成果を上げられる理由は
どうやったら見つけられるでしょうか?



簡単です!
まずは下記を用意しましょう。

  1. 志望企業での成果とは何か?(営業職なら売り上げ、人事なら採用人数)
  2. 自分が経験した業務内容や顧客カテゴリーは何か?
  3. その中で自分が得意になったことは何か?(できるだけ具体的に)それが得意な理由は?
  4. 上記2or3の中で、志望企業の業務との共通点は何か?



4に記載の、共通点を見つけることが重要。
共通点がある=経験があるから成果を上げられる
と、簡単に
成果を上げられる理由を主張することができます。



ここまでできれば、面接に通過する志望動機が
つくれるはずです!
解答例をみてみましょう。

今すぐ真似できる、解答例

飲食店広告営業から人材広告営業に転職の場合の解答例をご紹介します。
黒字で解答例を、青字で解説して行きますね。

「なぜうちの会社を志望したんですか?」の解答例

理由は2つあり、1点目が広告販売のスキルを活かしたいこと、
2点目が、スタートアップ企業のの人材確保に携わりたいことです。

↑まず冒頭は結論から入りましょう。
面接では2点程度にまとめると、わかりやすいです。

私は、飲食店広告営業として3年間勤務してきました。
3年間、広告営業として飲食店の集客をサポートする広告を、
飲食店のオーナー様に販売してきました。
今では常に、会社の上位10%にいる売上を出せています。

↑やっていた業務と成績。
あなたの成果はたくさんあると思いますが、
端的に、数字で表せることをピックアップしましょう。

多くの飲食店のオーナー様にとって、
第一優先は今日の売り上げや今日のお客様からの評価で
将来の売り上げ確保のための広告は、
「今は必要ない」「今は仕入れとか設備にお金をかけたい」といわれてしまします。
広告は無形商材で先行投資なので、イメージして頂きにくいようです。

私は各飲食店オーナーの立場になって、
顧客集客の課題を見つけて、
それを改善できた未来/改善できなかった未来をイメージしてもらい、
広告はあくまで解決手段として提案していました。

担当顧客で、カフェ店舗で売上を伸ばしている店舗がありました。
最近メディアに取り上げられたことをきっかけに
多くのエリアから若い方が来店して、
今は充分にに売上の確保ができていました。
ただ、地元顧客のや家族連れが少ないのかもしれないと予測しました。
地元の安定顧客を確保できていないと、
1年後流行りが過ぎた時に売り上げ確保が難しいかもしれません。

そのカフェオーナーには、1年後のための、
地元顧客限定や子供用メニューのクーポンをつけた広告を提案したところ
オーナーも課題感は持っていたようで
結果受注に至りました。

↑自分が工夫してやったこと、得意になったことを述べています。
抽象的な話だけだと嘘くさくなり、

実際のエピソードを交えて話すとベターです。
実際のエピソードを話すほうがあなたにとっても話しやすいと思います

広告を売るのではなく解決するプランを売る、
広告はあくまで手段、と考えて広告販売をしており
広告販売においては勝ちパターンを見つけられたと考えています。
商材は違いますが、広告のプロとしては応用できるスキルだと考えており
御社でも広告のプロとして活躍したいと考えております。

↑「広告販売」という共通点で、自分が活躍できることを述べましょう。
コツとしては、現職で成功していることが、

なぜ志望企業でも生かせるか説明することです。

2点目の、スタートアップ企業の人材確保に携わりたいことについてですが、
多くのオーナー様と商談をすると
ほぼ100%で、「採用ってどうやったらいいの」と聞かれます。
「何にどう困っている」という現場の声を日々聞く中で
人材業界に興味を持ちました。
御社では、特にスタートアップ企業の求人広告に特化して扱っていると思いますが、
自分が今までに経験した、小規模な事業主・経営者の課題解決をする商談スキルを
活かしたいと考えています。

もう1つの共通点には、「志望企業じゃなきゃいけない理由」を混ぜましょう。
この例だと、自分が日々の業務で声を聞いてきた

(ある程度現場の声を拾って理解している)人材広告で、
かつ顧客規模が一緒なベンチャーに特化している御社だから

自分は活躍できるはずだと主張しています。

広告販売/小規模な企業との商談経験を活かして
人材業界に携わりたいと考え、御社を志望いたしました。

まとめです。
重要なのは、「〜〜〜がやりたいから志望しました」ではなく、
「〜〜〜〜というスキルを活かしてXXXをやりたいから」とまとめることです。

「5年後のキャリアビジョンをおしえてください」の解答例

まずはメンバーとして実績をあげられた前提ですが、
できれば5年後は管理職の業務に挑戦していたいです。

↑結論から述べます。
よくある候補としては
・管理職
・営業のスペシャリスト
・研修担当、新人教育担当
・新規事業立ち上げなどです。
ベンチャーであれば、

事業部長になりたい、起業をしたい、と言う回答もありです。

まずは、
広告の知識や営業スキルを活かし、
人材業界の知識を吸収した上で、
他の人も再現ができるような
広告営業の勝ちパターンを見つけたいです。

その上で、自分がつくれた型を他のメンバーに伝え
成果をあげられるチームを作りたいです。

↑管理職になって具体的に何をしたいのか、
何をすべきだと思っているかの説明です。
これが、つぎの「なぜ自分ができるか」に繋がります。

現職では、
後輩に対して自主的に、
自身の営業方法を資料化して研修を行うなどをしていました。
内容としては
商談をトークスクリプトしたり
顧客をカテゴライズしてカテゴリ別の提案方法を作ったり
ヒアリングシートを作成したりしていました。

実際に、型を真似して成果をあげる後輩もいて、達成感を感じました。

↑管理職になって「どうやって会社に貢献するか」を説明しています。
ここが非常に重要なポイントです。
「自分はこうなりたい」でおわらせずに「こうやって役に立つ」までしっかり述べましょう。

現職では、会社規模から昇格にはもう少し時間がかかりそうな状態でしたが、
自分の業務として、まわりのスキルアップや成果をあげられる仕組み化を
将来は行なっていきたいと考えております。

↑まとめです。
ポイントとしては、現職ではそれができない、致し方ない理由があったことを述べることです。
「現職で実力が足りなくてできない逃げじゃないの?」と思われないようにしましょう。

答え方のコツ

最後に、答え方の簡単なコツを伝えます!
それは、兎にも角にも、結論から述べることです。



上の解答例でも、結論を最初に述べています。



面接で何か質問をされたら、
必ず、結論を最初に述べる
とだけ覚えておくと
回答がすっきりしますし、
できる回答に見えてきます。



面接の本題前の雑談でも同様です。
例えば・・・

質問「今日はここまでどうやってきたんですか?」

悪い回答例
「えーと、家から徒歩で駅まで行き、地下鉄に乗り、JRでXX駅で降りてきました。」

良い回答例
「地下鉄とJRです。最寄り駅が○○で、だいたい30分くらいでした」

どうやってやってきたか、と
手段をきかれているのだから
交通手段を最初に述べています。



回答を頭にもってくるだけ、簡単ですね。
面接に限らずビジネスでは重視される「基本のき」ですが
日本語の構造が結論を後に回しがちだからか、
優秀な人でもできていない人が意外と多いですよね。



いつもの会話から、癖付けておくと良いでしょう。



面接は内容だけではなく、答え方でも印象がガラッと変わります。
また別の機会に、面接の答え方のコツについても紹介します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
自分なりの志望動機、作れそうでしょうか?


それでも志望動機が思いつかないな・・
と思ってしまった方は、裏技ですが
【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト
ここに登録して、
志望企業の口コミを読んでみてください。



実際に働いている人が、
働き方について/仕事のやりがいについて
書いているので



現職の経験との類似点を見つけやすく
きっといいヒントになると思いますよ。
(悪い口コミもありますが、あまり惑わされずに)



「自分が成果を上げられる理由」を意識して、
第一志望の面接をのりきってくださいね!