退職の流れ〜会社を辞めたいあなたに〜

2020年5月27日


会社を辞めたい!
でもうちの会社、辞められるかなあ・・・

何言ってんの、50000%辞めれるわよ。
しかも最短14日で。

会社を辞めたいけど、

  • 迷惑をかけるからやめられない
  • 辞めると言っても辞めさせてくれない
  • そもそもどうやって辞めるの!?

という方はとっても多いと思います。
会社の辞め方をずばりご説明します。
安心してください、50000%辞められますよ。


また、会社を辞めたいけど、そもそもどうしようかな〜という人は
「会社を辞めたい!」それでも転職をしない方が良い人の特徴9選
で、どんな場合辞めるべきか説明しています。
ぜひチェックしてみてください。

退職の流れと必要な時間

退職の流れは4ステップです。簡単!
かかる時間は、最短で2週間、最大でも3ヶ月がおすすめです。
(引き継ぎに非常に時間がかかるなど、特殊な場合を除く)

STEP1.次の職場を決める

STEP2.上司の時間を抑え、退職希望を伝える

STEP3.退職届を提出するor会社の規定のフォーマットを提出する

STEP4.業務の引き継ぎ計画をたて、文字に残して提出する

STEP.1次の職場を決める

とっても重要なことなので、声を大にして何回でも言いますよ。
退職のSTEP.1は次の職場を決めること、です。
つまりは、退職後の収入源を確保しておくこと、です。


労働者である以上、退職を伝えることは収入を絶やすことです。
もし、次が決まっていない不利な立場で退職交渉をしたら、
希望していた時期で辞めれなかったり、
給与をUPするから・労働環境を改善するから・・・などの
退職引き止め交渉を鵜呑みにしてしまう可能性があります。

最悪な場合だと、
「あなたなんかどこも雇ってくれない」
という根拠のない批判をされて傷つけられてしまう場合もあります。

逆に、次が決まっているのであれば、
「次の職場がXX月からスタートするので、XX月付で辞めます。」
と、精神的にも安定した状態できっぱり話すことができます。


次の職場を決めてから退職を伝えることは不義理ではありません。
労働者として、収入を絶やさないように動くのは当たり前の自己防衛です。
絶対に、次の職場を決めてから退職を伝えましょう。

STEP2.上司の時間を抑え、退職希望を伝える

次の職場が決まったら、上司の時間を抑えましょう。
アポどりは直接でもいいですが、周りの目もありますので、社内メッセージでもOKです。
「個別でご相談したいことがあります。今週、会議室で15分ほどお時間をいただけますか?」
とメッセージを送信しましょう。

かならず、会議室で個別、を依頼しましょう。

当日は、この3つを伝えればOKです!
・退職したいと考えております。(迷ってるのではなく、退職を決めた意思を伝える)
・XX月XX日付で希望します。(明確に決めておくこと)
・最終出勤は○○月○○日で、そこからXX月XX日までは有休消化を希望します。
・理由はXXXXです(引っ越しとか、前向きかつ改善のしようがない理由にしましょう)


有給の残日数を調べておき、有給消化して退職しましょう。
事前にいつからいつまで有休消化したいか決めておくことがコツです。
「有給は取らせない」といわれても、法律で定められた労働者の権利のため、
取らせないのは違法です。
取らせないといわれても、
「有給は労基法で定められているはずなので、取得させていただきたいです。」
とつっぱねて問題ありません。


この際、上司はあらゆる言い方で、あなたの退職を引き止めるかもしれません。
退職引き止めにあった時の対策、パターン別切り返しトーク集
急に切り返すのは大変なので、事前にこれを読んで対策を取っておきましょう。


そして、上司との面談の最後には必ず、
退職手続きはこのあとどうするべきか、を聞きましょう。

STEP3.退職届を提出するor会社の規定のフォーマットを提出する

まっとうな会社であれば、
退職手続きには会社のフォーマットがあって、人事から案内がもらえます。
それにのっとって、進めればOKです。


ただし、退職をしたいと思っている会社が真っ当とは限りませんね。
下記のような場合は、個別で対応が必要です。

こんな場合は要注意!

・退職手続き(必要書類など)について上司からちゃんと説明をもらえなかった。
・退職日について納得してもらえてない
 (わかったと言いつつ、また相談しようとかいってる)
・さらに上司に話すから、ちょっと待ってほしいといわれた

上記の場合、退職届の作成と提出に進みましょう。
口頭のみで終わっていると、
最悪の場合あとから
「退職なんてみとめてない」
「時期は検討っていったはず、1年まってよ」
「聞いてない」
など言われかねませんので、かならず書面で残しましょう。

書面で残せば、何かあった時に戦えます。
何かあると思いたくありませんが、意外とよく、何かあります・・・。

退職届は、ワードで作ってもいいし、便箋を買ってきて手書きしてもOKです。
法的なフォーマットはありません。
自作し、上司に提出しましょう。

STEP4.業務の引き継ぎ計画をたて、文字に残して提出する

退職と退職日がきまったら、引き継ぎ計画を立てましょう。
・引き継ぎ項目
・引き継ぎスケジュール
・業務手順
などを
メールでも、エクセルでも、スプレッドシートでも、ワードでも・・・
なんでもいいから書面に残しましょう!
そして、上司または引き継ぐべき人に共有をしましょう。


できれば、あなたの最後の仕事になるため、
質の高い引き継ぎリスト、引き継ぎのマニュアルを作れるとベストです。


ただし、ここで最低限重要なのは
・引き継ぎと言う義務を果たしていることを書面で残すこと
・引き継ぎ業務が必要なことをまわり(上司)にアピールすること
です。


なにかしら資料を作りましょう。
それをすることで、退職までのモチベーションもどうにか保てるはず・・。

「2週間後以降の退職」はあなたの権利

ここまで読んで、「そんな強気な態度で退職を進められないよ」と思う方もいるかもしれません。
いえ、いいんです!
なぜなら、2週間後以降の退職は労働者の権利だと、法律で定められています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

民法第627条1項

民法に記載の通り、2週間後以降の期日であれば、退職の権利があります。
会社の就業規則では、「退職の申し出は3ヶ月前まで」など独自のルールがある場合がありますが、
会社のルールよりも、当然日本のルール(民法)が優先されるため、
就業規則違反でも問題はありません。


一方で、雇用期間の定めのある場合=契約社員の場合、この限りではありません。


期間の定めのある労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が1年を超えるものに限る。)を締結した労働者(第14条第1項各号に規定する労働者を除く。)は、労働基準法の一部を改正する法律(平成15年法律第104号)附則第3条に規定する措置が講じられるまでの間、民法第628条の規定にかかわらず、当該労働契約の期間の初日から1年を経過した日以後においては、その使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができる。

労働基準法第137条

上記の通り、1年以上働いている契約社員は、いつでも辞められます。


当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。

民法第628条

一方で、勤務期間が1年未満の契約社員の場合、すぐに辞めることはできません。
無理やり退職することも可能ですが損害賠償請求をされる場合がありますので、話し合いが必要です。
ただし、やむを得ない事情=パワハラ、過度の残業、給与未払いがあった場合はすぐに辞められます。

よく、こんなことをいって退職を引き止める経営者がいます。

  • 次の人が決まるまでまってほしい
  • 退職するなんて迷惑だ!
  • 就業規則違反だから損害賠償ものだよ?

採用は経営者の仕事なので、それを一従業員のあなたが責任をとる必要はありません。
また、退職は権利です。
就業規則はあくまで社内ルール。民法を逸脱した規則は無視しても罰せられません。


退職はできますし、想像以上に労働者は法律で守られています。
それを痛いほどに理解しているのは経営者なので、
法律を持ち出して、「それでも退職はゆるなさい」と言う人はいません。


退職は、迷惑をかける行為ではなく、当然の権利。
そのスタンスで臨みましょう。

スムーズな退職のコツ

退職は権利だ!
とはいいつつ、少なからずお世話になった職場、先輩・・・
できることならば、スムーズに、円満に退職したいですよね。

そのコツをご紹介します。

スムーズな退職のコツ

コツ1.退職は「悩み」ではなく、「決定事項」と印象付ける
コツ2.退職日や有給の希望は明確に発言し、文章に残す
コツ3.就業規則の退職規定にのっとる

コツ1.退職は「悩み」ではなく、「決定事項」と印象付ける

経営者や上司の立場にたつと、
「新たに採用するのは大変」
「離職率があがると自分の評価が下がる」
など、できれば、大抵の退職も引き止めたいものです。

だからこそ、もしあなたが
「退職を考えてしまっていて・・・」
「退職を悩んでいて・・・・」
「やめようかなとおもっていて・・・」
とはっきりしない態度をとると、

「まだ引き止められるぞ」
「引き止めてほしいのかも」
と思われてしまいます。
それは、お互いの時間を奪うだけです。


退職の意志は明確に、「退職を希望します」と伝えましょう。

コツ2.退職日や有給の希望は明確に発言し、文書に残す

退職日、最終出勤日、有給取得日
このあたりの期日はきっぱりと自分で決めておきましょう。

もちろん、職場の状況と合わせて相談の余地はあると思いますし、
相談の余地がある姿勢を見せた方が、交渉が上手くいきやすいでしょう。
でも、ある程度自分の希望(と、次の職場の希望)を主張しましょう。

※ドライな言い方ですが、辞める職場の人間関係より
これからはいる職場やこれからのあなたの人生の方が100倍大事です。


そして、期日が決まった後には、必ず書面で残しましょう。
会社のフォーマットがない場合は、
上司にメールを送るだけでも良いです。

✉︎「先ほどは面談のお時間をいただきありがとうございました。
退職日:2020年3月31日
最終出勤日:2020年3月15日
有給取得:2020年3月16日〜2020年3月31日
(認識に間違いある場合、ご教示ください)

残りわずかですが、どうぞよろしくお願いいたします。」

こんな簡単な内容で良いです。
期日を書面で残しましょう。

書面で残すことで、言い間違い・覚え違いを無くせますし、
先方も、ごまかしようがなくなります。


実際にシテンチョーも、新卒ブラック企業を辞める際に
社長との面談で退職日を伝え、円満にまとまったと思ったら
後日
「退職日11月末!?それはさ、要検討だから!まだ確定事項じゃないから」
と言われました・・・笑


まあむしろ、最後にやっぱり大嫌いな会社だぜと思って
ある意味気持ちよく辞めれたんですが、
面談では良い顔をしても、思いもよらないトラブルが起きるのが退職です。
(男女の別れと似てますね、、円満退職はほぼ存在しません)


先方にトラブルを起こさせる余地を与えないようにしましょう。

コツ3.就業規則の退職規定にのっとる

スムーズな退職をするのであれば、就業規則を事前に確認しておきましょう。
または、契約社員であれば、契約満了がいつかを確認しておきましょう。
この期限で退職を申し出ることが、一番スムーズです。

ただし、
・そこまで待つと良い転職先を逃しそう
・心身ともに限界だ!
という場合は、多少もめてでも、就業規則より早い退職を申し出るべきだと思います。

それでも辞められないあなたの駆け込み寺2つ

いかがでしたか?

できれば、上記方法で最低限、円満に退職したいころ。
でも、それで辞められない人も多いのが実情です。

ここでは、それでも辞めれなかった場合
円満退職じゃなくていいからすぐ辞めたい場合
最終手段の2つの方法をご紹介します。

いいですか、
悩んで悩んで会社を辞める決断をしたあなたです。
これ以上、我慢するのは危険です。
退職は前向きな選択肢で、決して逃げではないです。
前に進みましょう。

退職届を内容証明で送る

自分でやる方法として、退職届を内容証明で送るという方法があります。
・退職届を受け取ってもらえない
・退職届を破棄された
・退職届を受け取ってないととぼけられた
こんな悲惨な状況になったら、郵便局に行きましょう。

内容証明郵送は、郵便局の窓口で郵送でき、
郵便局が、誰が・誰に・いつ・どんな内容を郵送したか公的に証明してくれる郵送手段です。
退職届原本+コピー2通=合計3枚あればOKです。
予算は500円ほど。

これを受け取った会社が退職を認めない場合は明らかに違法です。
これを受け取ってもなお、退職を認めないケースは見たことがありませんので最終手段と言えるでしょう。

退職代行会社に依頼する

退職を認めてもらえない場合
精神的に非常に疲れていて退職交渉ができない場合
今すぐ退職をしないと心身ともにやばそう
な場合は、自分一人で戦う必要はないですよ。


退職代行会社を使いましょう!
退職代行会社では、退職意志を伝える、期日や有給の交渉、退職の確定、私物の受け取り方法などのやりとりを全て担ってくれます。
ただし、有料です。

退職代行「EXIT」退職代行Jobsが大手どころで安心です。
代行会社の利用の流れは下記です。
STEP1.サイトに登録
STEP2.担当者と打ち合わせ&利用が決まったら支払い
STEP3.会社とのやりとりは全て代行してくれる
(即日、欠勤できます)

実際に、シテンチョーが人材エージェントをやっていた時も、
入社した人が代行会社を使って辞めちゃたことがありました・・。
人事担当者としては、退職代行という第三者を使われることで
・引き止めを完全に諦める
・冷静になれる
・法律を意識して言動する
ため、実際に、数ある退職の中で最もスピーディな退職でした。

とにかく今すぐ、お金をかけてでも辞めたいという場合は
最後の駆け込み寺として使っても良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
退職は、できます。
どれだけ円満にできるかは、状況により様々ですが
できないってことは絶対にありませんよ。

ちょっとパワーが必要ですが、退職すれば、
気やな上司からも
多すぎる残業からも
クレームだらけのクライアントからも
低すぎる賃金からも
解き放たれます!w

もう少しで自由ですよ!